読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

【カナル型イヤホン AIKAQI S530 レビュー】低価格なのにリケーブル可能。音圧のある低域は価格以上

AIKAQI 密閉型 カナル イヤホン 着脱式 金属製 3.5mmステレオミニプラグ マイク 付き 高遮音性 2本ケーブル付き iPhone/samsung/sony/PC/ ウォークマン用 ヘッドフォン S530 グレー

 

おすすめ度*1

f:id:kanbun:20160515060513j:plain

 5000円以下の価格だがリケーブル可能で断線した場合も予備ケーブルで修復可能というイヤホン。遮音性はそこそこで音漏れもやや控えめといった感じ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 携行用のケース、イヤーピースの替え、予備ケーブルが付属する。2本のケーブルにはそれぞれiOS用とAndroid用のコントロールパネルがついていて、ケーブルを替えることで別のOSに対応する。丸いケーブルのタッチノイズは目立つ。

 

【2】音質

 正統派ドンシャリといったイメージで、ハリのあって音圧の感じられる低域が目を引く。立ち上がりも良くほどよい緻密さも失われないのでブーミーななかに音像の輪郭が消えない。高域もほどよくのびやか。また音量を大きくしても比較的音像の乱れが少ない。

 

[高音]:のびやかで透明感もほどよくあり明るめの音に出る。シャリっとした感じはあるがそれほど尖ったり刺さったりせず軽い感じはない。また天井を感じる。(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感と広さがしっかり感じられ、左右も意識させる。ピアノは少し締まった緊張感のある音で硬いとも思われるが、ギター音の彩りがなかなかに鮮やかで味わい深い。

[低音]:100hz~70hzまでは比較的綺麗な振動で減衰する。60hzに若干の荒れがあり、50hzからはまた素直に減衰する。低域ドラム音は弾けと締まりのあるハリがある音になる(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ドラムが締め上げるような感じがあり、床面を作りながら上方向にエネルギーを高める。そのせいか三角形に思える。(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルにほどよい粒感もあり、走る。だがやはりドラムの躍動的でかつタイトな音が強い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:肉厚だが暗くならず、明るさが失われない。楽器もほどよく近いが一貫性は失われない。楽器との一体感が感じられる。

 

【3】官能性

 UVERWorld「CORE PRIDE」はドラムがしっかりタイトに音場を固定するうえにボーカルが肉厚に聴かせてくれる密度の感じられるパワフルなサウンド。クライマックスでの突き抜け感もうまく出ており、満足度は高い。サビ前までエネルギーを貯めこんでいくドラムから一気に解放されて気持ちよく抜けていくボーカルは爽快感を残す。

 やなぎなぎ「ユキトキ」は左右の方向感がしっかり出て広さが演出される楽しい空間の中をはっきりした厚みのあるボーカルが貫いていく。透明感やきらめき感はそれほどなく味わいは自然な感じだが、それだけにぬくもりが感じられる。楽器音も力強さが勝つ味付けで元気いっぱいに春を楽しむ曲調。高域での伸びはややかすれると感じるかもしれない。

 山崎あおい「花火のあと」は情感豊かで彩りがきれいなギター音が秀逸。そのギター音とストリングス音の伸びやかな気分に浸っていると、ところどころドラムのアクセントがほどよく響いて意識を引き戻しながら次の展開へと素直に渡していく。ボーカルは肉厚でややハスキー。透明度は少し足りないかも知れないものの、のびやかで優しく温度が感じられる。

 分島花音「RIGHT LIGHT RISE」はドラムが力強く足場を作る。ベース音も強く左右を意識させながら音場の底を作り、そのエネルギッシュな床の上をボーカルが楽器音に囲まれながら駆け抜けていく。高い金管音は控えめに思うのでやや飛翔感は抑えめのように思うが、変わりにボーカル周りへのエネルギーの充満度に優れている。開放感よりは密集していくパワフルな味付けになっている。

 

【4】総評

 この価格帯ではおすすめのイヤホンの一つ。力強い低域を中心に方向感も加えられたパワフルでエネルギッシュな表現は説得力に満ちている。クラブミュージックやロックサウンド、ポップスでも肉厚で音圧の感じられる迫力を感じやすく、満足度は高いと思われる。

 一方でとくに高域での精緻さという面では劣るところもあり、静かで丁寧に歌い込むようなバラード曲などでは美しさを感じづらいかも知れない。また上方向にエネルギーを作る低域であるが、ボーカルに突き抜け感が乏しく飛翔感はそれほど出ない。一気にスカッと抜けていく感じは中域ではそれなりに出るものの、高域では出にくいかも知れない。

AIKAQI 密閉型 カナル イヤホン 着脱式 金属製 3.5mmステレオミニプラグ マイク 付き 高遮音性 2本ケーブル付き iPhone/samsung/sony/PC/ ウォークマン用 ヘッドフォン S530 グレー

 

【関連記事】

audio-sound.hatenablog.jp

audio-sound.hatenablog.jp

audio-sound.hatenablog.jp

audio-sound.hatenablog.jp

 


*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。