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audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

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【ワイヤレスヘッドセット AUSDOM M04S レビュー】低域とボーカルが主役。音圧と量感に満ちた圧倒的サウンド。遅延が少し大きいのが難点

AUSDOM M04S Bluetooth 4.0 ワイヤレス ヘッドホンステレオヘッドフォン マイク搭載 ハンズフリー通話可能 有線可能 NFC搭載 (ブラック+レッド)

 

おすすめ度*1

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ASIN

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 柔らかくひねってもよく曲がるヘッドバンドで着け心地は良好。イヤーマフはやや蒸れやすい。大きめのドライバーから鳴らされる臨場感の高い音が魅力のワイヤレスヘッドセット。遮音性はそれほどでもなく、音漏れは大きめ。首に掛けても結構音は聞こえるのでおとなしめの曲以外は聞こえる。

 通信性能は安定しており、途絶はほとんどないが、遅延が目立つので動画鑑賞には向かないかも知れない。どうも相性にもよるところがあり、通信開始初期に遅延が目立ち、徐々に遅延が少なくなる傾向にあるが、それでも口パク感はなかなか消えない。一方で距離の通信性能は高く、音源再生機器から10m程度離れても途切れがちだが接続は維持されている。

 動画鑑賞時はAUXケーブルで有線接続すれば遅延の問題は解決される。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、日本語含む多言語マニュアル。音源の入力はBluetooth以外にAUXでの入力も可能。

 

【2】音質

 低域の迫力が支える密度と臨場感の高い音質が特徴。とくに管楽器の厚み、ドラムの地鳴りがきれいで、JAZZは精彩感が強い。ロックはやや重たく、低域やドラムに引っ張られて安定感が出やすいものの、シンバルも粒感があって負けない。なによりボーカルの分離感が明瞭で質が高く、音圧・迫力ともに感じられる。広さも感じられるが、緻密で丁寧に表現するというよりは、前面に出るボーカルと張り出してくる低域を意識しやすい大味気味の音質。

 

[高音]:突き抜け感とのびやかさに満ちていて、上方向にも高い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さと奥行きがあるが、低域の存在感が強いので、やや低域に隠れがち。ピアノ、弦楽、管楽ともにほどよい精彩感と厚みがあり、個性的ではないものの、表現としては意外に印象に残りやすい音を出すので落ち着いた曲も良質に楽しめる。
[低音]:100hz~30hzまでブーミーだが芯を感じる音を出す。100hzくらいの中域に高いあたりでは締まりが良く、重低音になるほどブーミーさが増して振動感が出てくる。ドラムはかなりの地鳴り感を伴い、重たくしっかりパンチを利かせてくる。また管楽器は吹き鳴らしの厚みがありのびやかに深掘りされる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:包み込む広く丸い空間。奥行き感もある。しかし、低域の鳴りとボーカルが存在感強めでロックやクラブサウンドではせっかくの広い中域が意識されづらいのはもったいないところ。しかしオーケストラ曲やJAZZでは思う存分楽しめる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:粒感のある表現。低域が強く、重い音は下に地鳴りを作るので、やや安定感が出やすい。しかしシンバルのシャリ感、スティックの硬さも軽妙で低域の目立たないところでは疾走感も感じやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:存在感の強い低域に負けないしっかりとした声。肉厚だが暗くならず、のびやかさと突き抜け感もあって高域でも消えない存在感。このヘッドセットの低域と並ぶ主役。


【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」はこのヘッドセットだとドラム優位で安定感のあるリズムの中にボーカルが自由に踊り回る。ほかのパーカッションも疾走感を出そうと頑張っているが、いかんせん全曲を通してドラムの存在感は圧倒的。迫力と熱量が強いサウンドに仕上がっている。

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は緻密な音の洪水に低域が重みを加える怒濤の勢いと表現できる出だしは圧巻。しかしそれに負けずに明るく元気にのびて突き抜けるボーカルになおいっそうの妙味がある。低域が厚みを作ってサビではエネルギーを上方向に押し上げる表現になっており、高く伸びる元気なボーカルに気合いを加えている。非常に元気で力強いサウンド。ギターのキレもよし。

 鹿乃「ディアブレイブ」はおとなしめの曲なので広さと奥行きも感じられる。穏やかに熱量を加える低域も静かに力強い。心の内から湧き上がる勇気や元気を感じさせる。そして優しくささやきかけてくるような柔和さのあるボーカルの息は刺さらず、温度感を失わず、空気に溶け込む。

 分島花音RIGHT LIGHT RISE」は低域が強いので下から上を見上げるような表現になっている。サビに向かってどんどん重たい音が加わり、エネルギーを加えてサビの開放感を強めていく様は中毒性高め。やや細めのボーカルはこの圧倒的な低域に細切れにされずしっかり聞こえてきて、のびやか。低域のしがらみを越えて、サビで高く抜けるのが気持ちよい。

 

【4】総評

 素直に音質面でレベルの高さを感じる。低域好きの人には量感と深みのある圧倒的なサウンドがツボにはまるだろう。低域が支配的でありながら女性ボーカルの声が暗くならず、明るさと元気さを維持しているのも素晴らしく、高域でののびやかさ、突き抜け感のよさが情感や爽快感につながっていて、低域の重さをはね飛ばす。ワイヤレスでここまで気持ちよく音楽を聴けるヘッドホンが、この価格で手に入ることには素直に驚きを禁じ得ない。

 一方で通信性能の不安定さが目立つのが残念。とくに遅延は機器の相性や接続時間の長さに伴って減ることがあるものの、やや目立つ。

 

AUSDOM M04S Bluetooth 4.0 ワイヤレス ヘッドホンステレオヘッドフォン マイク搭載 ハンズフリー通話可能 有線可能 NFC搭載 (ブラック+レッド)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。