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【ワイヤレスイヤホン Awei A921 レビュー】安定した通信性能にほどよく量感のあるややブーミーな低域

Bluetooth Sports Wireless Runnning Stereo Magnetic Headphone for iPhone,Tablets,Android Phones

 

おすすめ度*1

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ASIN

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 比較的シンプルなデザインのBluetoothワイヤレスイヤホン。ハウジングはドラム型で耳によく収まり、重量的にも軽めだ。平形ケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 通信性能的にはかなり安定しており、音飛び・遅延はまれで動画鑑賞にも問題なく使用できる。aptXには対応しない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、マニュアル。マニュアルは日本語には対応しない。

 

 

【2】音質

 音質面では密度と量感がある低域が特徴的だ。味付け的にはややブーミーで強く重たく響くと言うよりはズンズンとした地鳴り感を加える印象で、目立ちすぎる感じはないが、重厚な低域が好みの人にはやや物足りなく感じるかも知れない。ドラムも下方向に床面を作る感じが近く、どちらかといえば深みを感じさせる鳴り方をする。ボーカルはその低域のやや上中央に聞こえ、中高域はやや控えめ。全体としてはやや暗めの表現。

 

[高音]:高域はやや落ち着いた印象で天井感も近いので開放感は出づらい。サビでは行って来いな展開になりやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域も奥行き感にはやや乏しく、低域の陰に隠れがちで弱い印象。自己主張はそれほど強くない低域だが、それ以上に中域が引っ込み思案すぎる印象があり、また音は全体的にボツボツとした乾いた感じがある。そのためどんな曲でも味付けはドライに感じられがち。

[低音]:低音はブーミーでドンドンというよりはズンズンという空間に響かせる印象。100hzから素直に減衰していくので、深さが出る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ブーミーな低域が自己主張はそれほどでもないが支配的で、全体的に下方向を感じやすい。天井は近く、逆三角な空間印象(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドンドン来る感じの音でなく、反発感には乏しいのでドラムは場合によって意外とおとなしく感じるかもしれない。中域パーカッションの味付けはドライかつややアタック感に乏しい落ち着いた印象で、全体として緩やかな印象(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:女性ボーカルは暗く感じられる。のびやかさにはやや乏しい。

 

【3】官能性

 ダイスケ「いつだって。」は安定的ではねるところのないボーカル表現になっていて全体としてやたら低域中心に落ち着いた印象になっており、曲は全体的に暗めかつ穏やかで変化に乏しい。アコースティックなギターも彩りに乏しく、全体的に単色かつ灰色な味付け。この曲本来の色彩感がうまく出ていない印象だ。

 池田綾子「ひとつの願い」はダークでドライな感じで密度がよく出ている印象で、この曲の持ち味の一つである胸につまされるほどの切実さは出ている。ただベースの利きは中域付近ではやや弱く、重厚さという意味ではそれほど強くなく、心の闇を思わせる深淵を感じさせる味付けになっている。

 Rie fu「For You」は個人的にはなかなかうまい印象だ。軽快さもそこそこ出ており、低域中心に楽器がまとめられているせいか、もともと明るすぎないボーカルの傾向とも相まって、独り言・自問自答に近い胸に素直にとどまる納得感がある。全体としてはやや暗めではあるものの、それが逆に効果的な印象だ。

 Rasmus Faber「時の記憶 JAZZ Ver.」は深みのある低域管弦の音と、ざわつきすぎないパーカッションが非常に安定的で説得力を感じさせる。ピアノも硬くなりすぎず、ほどよい柔らかさを感じさせ、全体として濃密で深い表現になっている。

 

【4】総評

 深い低域、安定的でやや暗い表現の傾向、行って来いな高域と、どちらかといえばジャズ向きな印象。ドラムの鳴り方もはじけるよりは地熱を加えるもので、渋みのある大人びた曲調によく似合う。そのためポップス曲やダンス曲、ロック曲ではどうしても暗い感じと軽妙さに欠けるあたりが気になり、ボーカルものびやかさに乏しいので十分に楽しめない印象になりがち。通信性能的にはなかなか安定しており、遅延などはほぼ感じられないので総合的に見れば、コスパは必ずしも悪くないが、万人向けではない印象だ。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 低域に寄った濃密な表現、上方向に伸びすぎず心に深く沁み入ってくるボーカル表現、全体としてゆったりと響かせるリズムパーカッションなどこのイヤホン向きの要素が詰まっている一曲。

 

 同じジャズでもテンポが速く、やや変化に富む曲調だと若干展開に乏しく中毒性は低くなるが、それでも深掘りされる濃密な低域管弦の表現はなかなか味わえる。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。